2021.03.28
オープンしてからの1年間、たくさんのお客様に支えられて活動を続けてこられました。
世の中には様々なジュエリーが溢れるほどあるのに、その中でTee.を選んでくださる方がいることを本当に嬉しく思います。
Tee.にご来店くださった皆様にお伝えしてきているのはシルバーという素材の魅力。
貴金属の中でもだんとつにアレンジのバリエーションが豊富で、様々な表情が作れるのも魅力の一つ。
今回一周年の節目につくったリングは、シンプルな中に技術を詰め込んだ、Teeらしく新しいシルバーの魅力が詰まった作品です。
「KINTSUGI RING」
真っ黒な地金に金色のライン。
一見なにでできているか分からないけれど、素材はもちろんシルバーです。
ジュエリーのベーシックである平打ちに象嵌という技法を取り入れました。
いつも作品づくりの中で重視しているふたつのことがあります。
ひとつは「着け心地のよさ」。
これは長く下積みした工房で学んできたこと。
どんなにいいデザインでも着けていてストレスがあっては台無し。
一見ボリューミーでへんてこな形をしているものでさえ、着け心地には自信があります。
今回のアイテムのベースである平打ちリングはジュエリーの基本中の基本である形。
基本だからこそ誤魔化しがきかないし、着け心地を一番に実感してもらえる型だと思ったのです。
もうひとつは「遊びゴコロ」。
ショールームで作品をご覧になっていただく中で
「これってなんですか?」と聞かれることがよくあります。
パッ見てなにか分からないようなものをお客様に届ける、それは単純に遊び心からきているものだと思います。
着けていて目を惹く存在であってほしいのです。
シルバーとゴールドを組み合わせた作品がつくりたいなぁと思っていたときに頭に浮かんだのが伝統技法。
これまでの作品づくりにはあまり用いてこなかったものの、
せっかく下積み時代に身に着けた日本の伝統技法を自分なりに作品に取り入れてみたいと思うように。
だからといって伝統工芸感バリバリのジュエリーはTee.らしくない。
Tシャツの日に着けられてこそのTee.だという原点に還った部分でもあります。
得意としているこの二つを合わせもった今回のリング。
着け心地は指に吸い付くように滑らかで、着けていることを忘れるほどフィットするはずです。
またひとつひとつお作りするため、金継ぎ部分の模様は個体差があります。
ぜひ、店舗で実際に手に取ってその着け心地を確かめ、
自分がピンとくるような金継ぎ模様に出会っていただけたら嬉しいです。
こちらは4月1日より店頭・WEBにて販売を開始いたします。
どうぞご覧ください!